Archive for 7月 2015

換気扇と二酸化炭素

空気の動かない部屋
窓もない換気扇もない部屋にいたらどう感じるでしょうか。そんな部屋はなかなかないとは思いますが、家の押入れや納戸、或いは体育館の器具倉庫に長時間じっとしていることを想像してみてください。どうでしょう、なんだか息苦しくなるような気がしませんか?私たちの普段の生活では、窓が開いていたり、換気扇が回っていることで、緩やかでも空気の流れが出来ているのが通常です。知らずにその感覚に慣れているので、全く空気が動かない空間というのは非常に心地悪いのです。

二酸化炭素の増加
ではなぜ空気が動かない部屋は心地悪いのか。そこに特別粗悪な空気があるからではありません。原因は二酸化炭素濃度の上昇です。私たちは酸素を吸って二酸化炭素を吐き出しているのはご存知の通り。先ほど述べたように、普段は緩やかでも空気の流れがあるため気付くことはまずありませんが、私たちが呼吸をしている以上、二酸化炭素はどんどん空気中に増えていきます。空気が動かない部屋では確実に増えますので濃度が高まります。ところで二酸化炭素も体には有害だということをご存知でしょうか。二酸化炭素の濃度が1000ppm(0.1%)を超えると眠気が襲ってくると言われており、更に増えて3~4%を超えると、頭痛や目眩、吐き気など、体に危険な症状が起きると言われています。二酸化炭素も非常に危険なのです。

そんな危険な二酸化炭素の濃度を上昇させないためには「換気」というのがとても大切になってきます。あなたの家には換気扇がちゃんと設置されていますか?壊れたまま放置していませんか?汚れたまま使っていませんか?現在は居室に対して24時間換気が義務付けされています。私たちの健康のために必要な換気扇、しっかり見直してみましょう。

断熱性と換気

住まいに大切な断熱性
住宅において、快適に過ごせるかどうかを決める重要な要素に「断熱性」というものがあります。最近の新築住宅では、この「断熱性」を強く推して販売されているものも多くありますね。断熱性が高いということは、外気の厚い・寒いという影響を受け辛くなるので、室内環境を穏やかに保つことが出来ます。快適さにも大きく影響するものです。室内環境が穏やかで温度変化が少なくなれば、冷暖房などの電気代削減にも繋がります。そのためなるべく断熱性を高めようという建築がされる傾向になってきているのです。

断熱性向上による弊害
しかし断熱性が高まるということで注意もあります。それは空気の入れ替わり、つまり『換気』です。断熱性の低い、どこか隙間が空いているような昔の家屋であれば、隙間風によって知らないうちに換気されていたものですが、断熱性が向上=気密性も向上したことで、室内空気が閉じ込められた状態になり易くなってしまいました。そのため、建材の化学物質によるシックハウス症候群やアレルギー症状などを訴える人も同時に増えてしまったのです。断熱性が高まる一方で換気性能が低下してしまった結果です。

24時間換気システム
このような背景があったため、現在は住宅などの居室に強制的に換気を行う「24時間換気」システム設置の義務化がされるようになりました。外気の影響を受けないように断熱性が高まっている今こそ、適度に外気を取り込む換気が必要になって来ているのです。

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